こんにちは!アパレル社員です。
今回は「White Mountanieering」について紹介します。
皆様はパリコレに出展しているアウトドアブランドを知っていますか?
(正式にはアウトドアブランドではなく、アウトドアテイストを貫くドメスティックブランドですが。)
今回紹介するのはそんなアウトドアテイストをブランドコンセプトの根底に持ちながらも、高いデザイン性とコレクションブランドにふさわしい世界観を表現し続けるドメスティックブランド
「White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)」です。
紹介に入る前に、White Mountaineeringはこのような人におすすめです。
・ドメスティックブランドが好き、興味がある。
・アウトドアテイストが好きだが着用ブランドが他の人とは被りたくない、差を付けたい。
・コレクションブランドを着てみたいが普段着として着られるものが少なく諦めていた。
・良い服には高いお金を払える。
それではご覧ください。
ブランド概要
White Mountaineering(ホワイトマウンテニアリング)
「服を着るフィールドは全てアウトドア」
というコンセプトの元2006年AWコレクションよりスタートした日本のファッションブランドです。
「デザイン」「実用性」「技術」の3つの要素を一つの形にし、市場には屈しない姿勢でのモノづくりを掲げています。
2010年春夏シーズンよりランウェイ形式でコレクションを発表し、現在ではパリコレ常連ブランドです。
ブランド名の由来は下記の通りです。
ブランドを立ち上げる時から「アウトドア」を軸にしようと思っていたので、ブランド名自体がコンセプトになるように「マウンテン」というワードを選びました。ただ本格的なアウトドアウェアというより都市生活を意識していたので、イメージは「東京」。飛行機で上空から見た東京の景色を思い出して、コンクリートのせいか他の都市よりも白っぽく見えたことから「東京の色=ホワイト」を頭に付けました。
デザイナー
デザイナーは相澤陽介氏です。
1999年、多摩美術大学の染織デザイン学科を卒業後、COMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)に入社し、腕を磨きます。
その後2006年秋冬シーズンコレクションよりブランドWhite Mountanieeringをスタートします。
現在はWhite Mountaineeringだけでなく、2018年春夏コレクションよりHUNTING WORLD(ハンティング ワールド)のクリエイティブチームに参加、2019年シーズンには北海道コンサドーレ札幌のクリエイティブディレクターにも就任し多方面で活躍されています。
ブランド・レーベル、コレボレーション
ブランド・レーベル
BLK:2009年にBLACKをコンセプトにしたBLKをスタートします。
porlar.White Mountaineering:2011年に女性向けブランドporlar. White Mountaineering(ポーラル ホワイトマウンテニアリング)をスタートします。※後に海外に向けた展開を目指しブランド名をporal(ポーラル)に変更→20014年にはporalに代わりWhite Mountanieering ウィメンズコレクションをスタートします。
W.M.B.C:2018年にテントやチェアといったアウトドアギアや機能性に優れたキャップやバッグといったギアを提案する新レーベルW.M.B.Cをスタートします。
コラボレーション
コラボレーションの一部を紹介します。
2013年:MONCLER(モンクレール)
2015年:Barbour(バブアー)※Beacon Heritage Range by White Mountaineering(ビーコン ヘリテージ レンジ バイ ホワイトマウンテニアリング)というBarbourのラインです。
2016年:adidas(アディダス)、UGG(アグ)
2018年:Gramicci(グラミチ)、Helinox(ヘリノックス)、New Era(ニューエラ)
2019年:EASTPAK(イーストパック)、Millet(ミレー)
価格帯
アウター:80,000円~150,000円
ライトアウター:50,000円~80,000円
パンツ:20,000円~30,000円
シャツ:20,000円~40,000円
カットソー:10,000円~30,000円
※アイテムにより前後しますので目安としてお考えください。
アパレル社員的まとめ
White Mountanieeringのデザインは基本的にはアウトドアテイストですが、ブランド名で言うところの「ホワイト(都会的)」な部分が随所に散りばめられていて「ザ・アウトドア」感のない、モードよりなデザインが多いです。
他のコレクションブランドのように「独創性にあふれたデザイン」や「これどうやって着るんだ?」というものは少なく、割とリアルクローズ寄りのアイテムが多く、普段使いしやすいです。
デザイナー欄では割愛しましたが、相澤氏はコムデギャルソンを退社した後、実は1年間ほど、工事現場や運送業で作業服を着て現場仕事をしていたそうです。
その経験が後の商品作りでも大いに役立ったそうで、「高いデザイン性」と「リアルな実用性」の融合はそこからきているのだと納得しました。
ちなみにアパレルメーカーで商品企画やデザインをしていると、自分の「好き、嫌い」「着たい、着たくない」よりも、ブランドコンセプトやターゲットを意識した商品作りが優先されますが、White Mountaineeringの相澤氏は自分が着ることを前提に考えてデザインや色選びをするそうです。
ここはデザイナーズブランドの強みですね。正直うらやましいです。(笑)
アウトドアテイストが好きだけど、他の人と被りたくない、野暮ったくなりたくないという人にはとてもオススメのブランドです。