こんにちは!アパレル社員です。
今回はブランド紹介です。
あなたはUNIQLO製品を持っていますか?
と聞かれたらきっとほとんどの日本人が「持っています!」と答えるのではないでしょうか。
世の中にはありとあらゆるファッションブランドがあり、性別も年齢も趣味嗜好も違う様々な人がいるのに、ほとんどの人が持っているって普通に考えてめちゃくちゃすごいことですよね!
特に私はアパレルメーカーで商品企画をしているのでこのすごさが本当によく分かります。
今回紹介するのはそんな私たちの生活の一部になっているブランド「UNIQLO(ユニクロ)」です。
紹介に入る前に、今回の記事はこのような人におすすめです。
・ユニクロが好き、ユニクロについて知りたい。
・ユニクロの安さの秘密が知りたい。
・ユニクロに代表されるSPAについて知りたい。
それではご覧ください。
目次
ブランド概要
UNIQLO(ユニクロ)
株式会社ファーストリテイリングの子会社、株式会社ユニクロが展開するファッションブランドです。
代表取締役会長兼社長は柳井 正氏です。
1990年代当時、日本ではまだ馴染みのなかったSPAをいち早く取り入れ、低価格且つ高品質な商品作りを実現させました。
昨今は「Life Wear」をコンセプトに掲げ、老若男女問わず着用できるベーシックなアイテムを次々と打ち出し、現在世界で2,242店舗(内国内811店舗)を展開し、アパレル製造小売業の売上高は日本一位、世界でも第三位のトップブランドです。
ちなみにUNIQLOの掲げる「Life Wear」とは下記の通りです。
LifeWearは、あらゆる人の生活をより豊かにする、生活ニーズから考え抜かれたシンプルで上質な服です。ファーストリテイリング公式HPより引用
SPAを駆使した戦略
上述した通りSPAという業態を日本でいち早く取り入れたのがUNIQLOです。
企画、製造、販売を全て自社管理の元行うSPA戦略の利点には以下のようなものがあります。
直営店での販売がメインのため売れ筋や市場ニーズ、消費者動向のデータ収集がしやすいです。
・企画、生産部門への迅速なフィードバック
データ化された情報を迅速に社内の企画、生産部門に伝達できるので、問題の改善や消費者がいま欲しているものが即座に企画に反映され、店頭に並べることができます。
・中間マージンを抑える
企画、製造を外部メーカーに委託しないので、中間マージンが発生せず低コストを実現できます。
・売りたいものを店頭でどう見せるかの決定権がある
直営店なので会社の思いのままに商品レイアウトを好きに組めるので、売りたい商品が売りやすかったり、売れない商品をセールやレイアウトの変更で売れる商品に変えることができます。
安さの理由
UNIQLO商品の安さの理由です。
・大量生産により一点あたりのコストを抑えられる。
UNIQLOの親会社ファーストリテイリングは年間13億枚もの衣類を生産しています。
数を武器に縫製工場はもちろん、生地・副資材の仕入れ先などに対しても交渉をします。
・人件費の安い地域で縫製をしている。
UNIQLOを含むファーストリテイリングでは中国、東南アジア、南アジアなど、比較的人件費の安い地域を生産拠点にしています。
ちなみにUNIQLOではサスティナビリティの観点から2017年にファーストリテイリングとして生産を依頼している取引工場リストを公開しています。
2020年3月では、バングラデシュ、カンボジア、中国、インド、インドネシア、日本、マレーシア、ミャンマー、スリランカ、タイ、ベトナムの248工場との取引があります。
代表作
UT(ユーティー)
2003年より販売を開始しています。
「Tシャツを、もっと自由に、面白く。」をテーマにスタートしたTシャツブランドです。
毎シーズン、アート、キャラクター、企業等とのコラボレーションを展開しています。
HEATTECH(ヒートテック)
2003年より販売を開始しています。
東レと共同開発した体から発する水蒸気を熱エネルギーに変換する吸湿発熱性に優れた生地を使用し、「薄いのに温かい」を実現した秋冬用の肌着・インナーです。
累計販売数10億枚以上のとてつもないビッグヒット商品です。
AIRism(エアリズム)
2007年より販売を開始していた「サラファイン」(女性向け)と「シルキードライ」(男性向け)を2012年に「エアリズム」に統一し販売を開始しています。
高い速乾性と滑らかな肌触りが人気の春夏用の肌着・インナーです。
Tシャツ、ボクサーパンツ女性向けにはキャミソールやブラトップ等多くのアイテムを展開しています。
ULTRA LIGHT DOWN(ウルトラライトダウン)
2009年より販売を開始しています。
直訳の通り、とにかく軽くて暖かいダウンジャケットです。
細番手の糸を使ったナイロン生地による滑らかな肌触りと高級感に加え、640フィルパワー超の高い保温性を持つプレミアムダウンを使っており高品質ダウンなのにコスパが良いです。
コラボレーション
2006年開始の「デザイナーズインビテーションプロジェクト」により世界各国の多くの著名デザイナーとコラボレーション商品を展開しています。
あまりに多いので個人的に購入したものを挙げてみます。
・UNDER CORVER(アンダーカバー)
・J.W.Anderson(ジェイ・ダブリュー・アンダーソン)
・LEMAIRE(ルメール) ※現在はuniqlo Uとして定番ライン化しています。
特にuniqio Uは毎シーズン何かしらのアイテムを購入しています。
上記以外にもAlexander Wang(アレキサンダー・ワン)やJil Sander(ジル・サンダー)といったコレクションブランドともコラボレーション商品を展開しています。
アパレル社員的まとめ
UNIQLOについて紹介しましたが、売上高や展開店舗数から見ても、日本を代表して世界でも戦えるファッションブランドですね。
「低価格なのに高品質」が消費者目線ではとにかくありがたいです。
この「低価格なのに高品質」を実現させる背景には、
①人件費の安い国での大量生産
②企画、製造、販売まで一貫した管理ができるSPA業態
があることと、それらを実現するために多くの国と人が関わっています。
また近年はベーシックながらも絶妙な具合にトレンドを取り入れたデザイン、素材、サイズ感を採用したり、有名デザイナーとのコラボレーションも多く、若者やファッショニスタからも支持が高まっています。
UNIQLOの商品レビューをするYouTubeやブログも増えていますよね。
一昔前にはユニバレという言葉もありましたが、あの手この手でブランドを立て直し、新たな価値を見出した結果、今では堂々とUNIQLOを着ている人が増えたように感じます。